生活の記録

ラッパーKAR としての音楽活動のこと、障害のある子供たちと共に学ぶ仕事を通じて社会に発信したいことを書き連ねます

特別支援教育における「学習」について大事だと思うこと


いわゆる、LD傾向があったりするお子様の学習指導など、特別支援教育に日々、携わる中で気づいたことなんですが



子供達の学習に関する特性としては



国語の漢字が覚えられないとか

数字が捉えにくいとか

読むのが苦手

口頭での説明がわかりにくい

視覚的な情報は逆に難しいとか

あげきれないぐらい沢山ある


本当に様々です。



一人一人の特性にあった指導を

と毎日色んなことを試行錯誤しますが






総じて

「情報を必要なところだけ切り取って学ぶことの困難さ」




ここを解決していくことを支援していく

ってゆうことなんじゃないか


ってなんとなく昨日と今日で言語化できたような気がしました。











ついつい、色んなことを試行錯誤して

アイディアを足し算のように組み立てていくように考えてしまうのではないかなと

(もちろんそれでうまくいくこともある!)



この子はどこが苦手なんだろう


って苦手なとこをアセスメントする


で、その苦手を克服する手立てを考える


一般的な教材に一手間足し算的に加える


とか!





例えば国語の読解が難しい子に


話の流れを順序立てていくことが苦手なんだなって気づいて


1つ1つ整理するためのシートを作ってそれを一緒に埋めていく





とか、(これは実際にやったことある笑)




ついつい、直接的に苦手なところを見がちになってしまう。











昨日、国語で音読を聞いて答える

ことが苦手な子に


音読の学習をやったんですけど




ふと思いついて、

設問と本文をハサミで切り分けたんです








で、まず設問だけを子供に渡しました






「なにを答えなきゃいけないのか、しっかり一緒に確認しよう」






と言って一緒にまず、本文からじゃなくて


一体なにを聞かれているのか?なにをしっかり聞いとかないといけないのか?ここを先に確認するために

設問を何度か熟読しました







 「準備ができたら教えてね

本文をぼくが音読するから」





と声をかけて、子供の合図で

本文を音読しました。












その子にとって

「音読を聞く」というスキルからすると結構長めの文章を















一回読み終わって問題を解いてもらうと









全問正解したんです。






僕はかなり感動して

「めっちゃすごい!めっちゃすごい!」

って言いながら拍手しました笑




本人も「すごい!!大事なところだけ聞くことができた。とても勉強になった」












とすごく喜んでました。















この事例をまとめると





いつも、本文から読む

という風に国語の勉強をしていた彼は




わからない単語、漢字、様々な情報



が一度に入ってきて、それを一気に処理するキャパがなかった。






でも物事を覚えることができないわけではないのです。




僕は彼の困難さを「物事を覚えること」


と認識していた。






話を覚えること

単語を覚えること








でも実はそうじゃなくて



「沢山の情報からなにを覚えるのか切り取ること」









ここだったのかもしれないなって思いました。










大事なのは困難さの

要因を引き算として捉えることです








算数で、文章題が苦手な子がいるとして

なにが原因で必要な情報を切り取ることができないのか?

って引き算的に考えた結果



文章の内容を視覚的にわかりやすくしたり


文章ってゆう情報のせいで捉えきれてないと考え、文章を見せずに音読で伝えたり



という手立てに繋がるのかなと。






こう考えると、色んなアイディアがたくさん湧いてくるような気がします。



改めて、特別支援教育に有効とされている教材を、一体どういう風に引き算してるのか?

ってゆうことに着目して分析してみたい!

と思ったりもした!









もちろん、足し算的な考えで、色んな情報を与えたほうが効果的なケースもありますよ

こればっかりはその子の特性次第!笑





でも引き算的な考え方って意識しておかないと、盲点になりがちなんじゃないかなって思いました。








あと大事なことは


ワクワク感!!



これ!



苦手なことを苦手と知っていて

取り組む

ってゆうのは自己否定感との戦いですからね





自然に褒めてあげるとか


できてるよ!ってことをその子の特性にあった形で伝えるとか



好きなことを織り交ぜるとか



ここに関しては引き算ではなくて、足し算的な考えなのかな。










困難さの要因を捉えて

どれだけ引き算的に考えて情報を絞ってあげられるか

どれだけワクワク感や自己肯定感を保てる環境を設定できるか





こういうところが特別支援教育の「学習」という面において大事なことなんじゃないかなと思います!








また実践の中で気づいたことは

言語化しよう。








おやすみなさい🌙💤